当団体は、2025年12月23日、ミャンマー・ヤンゴンのセントメアリー大聖堂において開催された公式クリスマス式典に、ミャンマー国内のキリスト教諸宗派・教派が参画する宗教団体組織 Myanmar Christian Peace Support Central Committee（MCPSCC）の招待を受け、参加いたしました。

　MCPSCCは、教会ネットワークを通じて地域社会の安定と調和を支え、紛争の抑止および平和構築に寄与することを目的に活動する宗教団体組織です。

　ingo PEACE.はMCPSCCとともに、宗教間連携を基盤とした民間主導の平和活動を推進しており、その取り組みの一環として、カヤー州の州都ロイコーにおいて、内戦等の影響により故郷を離れていた市民約9万人の帰還を支援するなど、「人間の尊厳」を共通基盤とする共同和平プロジェクトを展開しています。

　本式典は、キリスト教諸団体の連携のもと、国家安全保障・平和委員会ミン・アウン・フライン委員長および暫定政府関係者も参列し実施されたものであり、信仰の多様性を尊重しながら、平和と調和、そして共生社会の実現を祈念する「平和への祈りの会」として、極めて意義深い時間となりました。

■祈りのメッセージ

　式典は、枢機卿および主賓による事前会合の後、厳かな礼拝から始まり、賛美歌、朗読、祈り、メッセージが連なりながら進行しました。

　開会の祈り、各教団代表による祈祷、聖書朗読、そしてチャールズ・ボー枢機卿によるメッセージは、困難な状況に置かれる社会にあっても、人間の尊厳と希望を見失わないことの大切さを静かに、しかし力強く語りかけるものでした。

　共に祈り、共に食卓を囲むこの場は、対立ではなく対話によって未来を築くという、宗教間連携の象徴的な実践の場ともなりました。

■これからの未来

　今後も当団体は、宗派・教派を超えた宗教間連携および国際社会との連携をさらに深め、民族や立場の違いを超えた対話と協働を通じ、「最も弱い立場の人が安心して生きられる平和」を、現場から着実に積み重ねてまいります。

■式典 概要

日時：2025年12月23日（火）
会場：セントメアリー大聖堂（ヤンゴン）
主催：Myanmar Christian Peace Support Central Committee (MCPSCC)

○ ミャンマー・カトリック司教協議会（CBCM）
○ ミャンマーキリスト教会評議会（MCC）
○ ミャンマー福音キリスト教同盟（MECA）
○ ミャンマー・キリスト宣教協力委員会（MCMC）
○ ミャンマー・セブンスデー・アドベンチスト教会連盟 (SDA)

参加団体

出席者 (約700名)

• 各連合代表者 約150名の牧師
• 国家安全保障・平和委員会ミン・アウン・フライン委員長
• および暫定政府各部門代表者 約100名

• その他キリスト教関連団体関係者
• ingo PEACE.